トンボと、ちょうちょ。
ちいさな羽で
おおきな空を飛び交ってきた
ふたつのブランドが出会い、
あたらしい景色へ
羽ばたこうとしています。

だれかの心から生まれて、
やがてまた
だれかの心へと還っていくような
感情をのせた服づくり。


人と服の、しあわせな
繋がりをめざして。

デザインの背景

学生生活は社会人となる前の心身を育む大切な時間となります。そして、未来の土壌となり可能性の種を撒く大切な経験を沢山する中で、仲間と共有する制服はその記憶の景色として生涯大切なものとなるでしょう。節度と自由を感じさせる佇まいをコンセプトに、学校生活を有意義に過ごせるようにとデザインしました。 

心に作用する服

デザイナーの空想や思考から出発したものが形になり、日々の暮らしのなかで使われることで、体験や記憶となって、また心へと還っていく。想いをもってつくられた服は、思い出の箱のように、さまざまな記憶と結びついていきます。物質的な利便性や美しさだけでなく、つかう人にも、つくる人にも、ちゃんとよろこびになる服を、私たちはつくっていきます。

アイデンティティと調和

制服というものの在り方は、いま分岐点を迎えようとしています。個人のアイデンティティが守られることと、学校としての調和が保たれること。オールジェンダーや多様性に対する学校の考え方を、生徒たちが制服をとおして実感できるように、男女ともに共通性のあるデザインや、やわらかな線をもたせ、気持ちに添える服をめざしました。