【連載 第7回】制服の存在意義を考える:一人ひとりの個性を包み込む「多様性」の未来

先生向け

トンボは制服を通して学校の未来を見つめる先生・生徒向け情報誌「SCHOOLER REPORT View」(スクーラーレポートビュー)を定期発刊しています。 

そのスクーラーレポートビューVol.1の特集から「制服の存在意義と役割」を7つのカテゴリで紐解く本連載も、いよいよ今回が最終回です。

ラストを飾る「制服の役割その7」では、性別、体型、国籍など、あらゆる違いを尊重し、誰もが自分らしくいられる環境をつくるための「多様性の向上」についてお届けします。

制服の役割その7:多様性の向上

性別や人種の多様性はもちろん、一人ひとりの個性を認め合う環境が求められる学校現場において、制服の重要性が再認識されています。

あらゆる体型にフィットする「サイズ対応力」

制服は2〜3月に採寸を行い、約2週間後の4月初めには納品される製造環境です。

そのような短い納期であっても生徒全員が綺麗に着用できるように豊富なサイズ展開で対応しています。

①豊富なサイズ展開でどんな体型にも柔軟に対応

長年制服の仕立てを行うなかで、トンボはさまざまな体型への対応で技術を磨いてきました。

今後は国際化に伴い、人種による違いも増えてくることが想定されるため、サイズへの対応力はますます重要な要素となっています。

②丁寧な採寸で、一人ひとりに最適な着心地を

一人ひとり採寸を行う制服は、一般的にはサイズ展開外とされる体型であっても、着心地の良さを追求した仕立てでお届けすることができます。

見た目や着心地の違いをなくし、誰もが過ごしやすい環境作りに貢献します。

背景を超えてつながる「共生のシンボル」

制服という共通の装いは、私たちのような背景を超えて、一つの集団としてのアイデンティティを形成します。

国際化が進む今の日本において、それぞれの文化や信念を尊重することは非常に重要な要素となっており、制服がそのような多様性を受け止めるきっかけになりそうです。

生徒の想いに応える「選べる制服」の選択肢

多様性が尊重される世の中にあって、私服ではなく制服としての機能や魅力、そして学校の伝統も大切にすることができる新しい選択肢。

例えば、ジェンダーフリーなデザインの制服や同じデザインの中からボトムスやネクタイを自由に選べる制服が登場しています。

①ファッション性と選択肢の両立

ボトムスをパンツ・スカート・キュロットから選べるほか、ブレザーやパーカー、ニットにベスト…と同じデザイントーンで多彩なアイテムを展開する制服も。

「着たくなる・選べる制服」という新しい考え方が注目されています。

②気候やライフスタイルに寄り添うカタチ

「LGBTQに配慮」という表現は、何の配慮にもなりません。

可愛いから・あこがれだから・暑いからスカートを履く、足を隠したいから・走りたいから・寒いからパンツを履く。

これからの制服は、その想いに応えることができるはずです。

“女子のスラックス”を新たなスタンダードに

トンボでは生徒たちへのリサーチやLGBTQアドバイザーの助言をもとに、女子制服のスラックスを開発してきました。

現在ではトンボのご採用校のほとんどで導入されています。保護者世代の認知度も7割を越えるようになりました。

まとめ:みんなと同じ、だけど「私らしい」を選べる自由

全7回にわたってお届けしてきた「制服の存在意義と役割」。最終回のテーマである「多様性の向上」は、これからの制服が目指すべきひとつの完成形を示しています。

かつての制服は「全員を同じ型に当てはめるもの」だったかもしれません。しかし今、制服は「どんな背景を持つ生徒も排除せず、等しく包み込むもの」へと進化しています。

豊富なサイズ展開で身体的な違いをカバーし、自由に選べるアイテムによって内面的なアイデンティティを尊重する。その根底にあるのは、生徒一人ひとりを大切にしたいという教育の願いそのものです。

「みんなと一緒」という安心感と、「自分で選んだ」という誇り。その両立こそが、これからの学校生活をより豊かで彩りあるものに変えていくと私たちは信じています。

全7回の連載にお付き合いいただき、ありがとうございました。制服という一着の服を通じて、先生方と共に生徒たちの輝く未来を支え続けていければ幸いです。

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