学生服は主にウール、綿、ポリエステル、アクリルなどの素材を使用しています。
家庭洗濯ができるかできないかを大きく分けると表のようになります。ウールはデリケートな素材です。ウールが多く含まれる素材は、ドライクリーニングに出すことをおすすめします。※学生服に使用している付属物(ボタンやテープ類など)や縫製仕様によっては、家庭洗濯ができないものもありますので、品質表示に付いている絵表示を必ず確認してください。
ウール50%以上 | ドライクリーニング |
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ウール50%以下 | 家庭洗濯(洗濯機、または手洗い) |
綿・ポリエステル素材 | 家庭洗濯(洗濯機、または手洗い) |
洗濯前に学生服のチェックを行えばボタンがなくなったり、シミが残ってしまうのを防ぐことができます。
糸くず等が付着しないように、学生服は単独で洗いましょう。
洗濯物同士がこすれて、生地が痛むのを防ぐためと、糸くず等が付着しないように学生服は単独で洗いましょう。
市販されている衣料用 洗剤には大きく分けて2種類のものがあります。
一般的な衣料用洗剤、石けん = アルカリ性(市販商品名:アリエール、アタック、トップ等)
ウール・おしゃれ着・ドライマーク衣料用洗剤 =
ウールはアルカリに弱いので、ウール混の学生服を洗濯する場合は、ウール・おしゃれ着洗いなどと表示された中性洗剤を使用しましょう。塩素系漂白剤の使用は色あせの原因になるので、使用は避けてください。
一般的な衣料用洗剤には、洗い上がりを白くみせる蛍光増白剤が含まれているものがあります。
これは、真っ白なシャツ、ブラウスにはいいのですが、生成りや色柄ものには不向きで、色があせたようになる場合があります。
濃い色のものが多い学生服には、『無けい光』と表示された洗剤を使用すると、色が長持ちします。
学生服はどのアイテムでも、脱水後はすぐにシワを伸ばし、形を整えて自然乾燥が基本です。
直射日光は、色あせや黄ばみの原因になりますので、避けたほうがよいでしょう。
【干すときのコツ】
スラックス・スカートは、内側のポケット部分が乾きにくいので、裏返しに干すと均等に乾きやすくなります。(図C参照)
風通しの良い日陰が見当たらない場合は、若干乾きにくくなりますが、洗濯ものに直射日光があたらないよう、バスタオル等で覆うのもひとつの方法です。(図E参照)
※タンブラー乾燥機での加熱乾燥は、生地の劣化や芯地の縮みなど、型くずれの原因になるため使用しないでください。
アイテム | 干し方 | 干す場所 |
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上着(詰襟・ブレザー) | ハンガー掛け | 風通しの良い日陰 |
スラックス・スカート | 吊り干し | 風通しの良い日陰 |
シャツ・ブラウス | ハンガー掛け | 風通しの良い日陰 |
ニット | 平干し(図D参照) | 風通しの良い日陰 |
シミ汚れは時間がたつほど、取れにくくなります。できるだけ、速く対処しましょう。
その際には、シミの種類に応じた対処が必要です。
① シミの付いた部分にタオルやハンカチを当てる。
②シミが付いた布の反対側からブラシや綿棒に液体を付けてたたく。
あまり強くこすり過ぎて生地を傷めないないように注意!
※シミの種類によって『水』『溶剤』『洗剤液』を使い分けましょう。
③シミをタオルやハンカチに移し出す。
シミ抜きのあとは洗濯表示に沿って洗濯をしましょう。
※それでもシミが取れないときや衣服全体に汚れがついているときは、クリーニング専門店にご相談ください。