続くために必要なこと…
企業には多くのお客様や仕入先、社員がいるわけですから、まず「永続性」にこだわるのは当然ですが、どのような形で永続するか、あるいはどんな資質が必要か、それによって企業のありようと寿命、品格は大きく変わります。
創業135年を迎えるわが社を知っていただくために、いくつかのこだわりをお話します。

時代がどう変わろうと、当社は製造業であることに誇りを持っています。企業が大きくなるには、川下に進出するSPA(製造小売業)の道や、扱いジャンルの拡大などいろいろなことが考えられます。
しかし、それにはわき目も振らず、ユニフォームに特化し、専門性の高いアパレル製造であることにこだわり、独自技術と商品品質を磨くことに専念しています。それは、社員が高い専門性を持つことを意味します。そして当社が目指すのは、最強でもなく最大でもない、最良のメーカーであること、しかもユニフォームに特化したメーカーです。領域を広げすぎず、むしろ自ら限定することで深く掘り下げ、ノウハウや技術を蓄積し、リテイラー(流通業)との付き合いを深める。それが最良の商品を生み出し、高い経営品質につながり、なにより安定した経営が確立できることへの近道であると、長い歴史のなかで知っているからです。

当社はCSR経営に取り組んでいます。当社にとってのCSRとは、企業の永続を可能にする経営品質を意味しています。永続性とは、その企業と商品が、社会や各方面のステークホルダーから支持されている指標です。ごまかしやその場しのぎの経営では、135年もの長きに渡って支持を得ることはできなかったと思います。
また、いつの時代も最先端経営と技術を取り入れてきたからこそ、伝統が生まれたのです。当社にとってCSRとは、メーカーとして当たり前のことを、愚直なまでにきちんと行っていくことにほかなりません。

当社は人材育成機関(トンボスクール)を開校しました。社長が校長を兼ね、新入社員研修からスタートする階層別研修や専門研修は、社内講師や外部招聘講師によるものから外部研修への派遣にいたるまで、実にさまざまなカリキュラムで構成されています。業界内でトンボの人材育成には定評があります。
当社では、いったん会社の門をくぐった社員に対しては、一人の人間として一流に育て上げる覚悟と責任を持って向き合います。それは、人材こそ利益の源泉であり、永続の守り神であることを知っているからです。また、社員一人一人の能力アップのために、能力開発研修の他に、目標によるマネジメント、自己啓発の3つの側面からサポートしています。

メーカーにとって工場はもっとも優先すべきところです。アパレル業界の多くが海外に生産拠点を移転するなかで、じっくりと考え、あえて国内に大規模工場を建設することにしました。設備の刷新とさらなる向上のため、工期を2期に分け、建設工事を行い、2008年10月に本格稼動しまた。新工場内には主に技術の研究開発を行う「トンボ工房」を設置し、隣に設置している「ユニフォーム研究開発センター」とともに、“メーカー トンボ”の基盤を担います。

