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ごあいさつ

大震災と制服

はじめに、東日本大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

3月11日の大震災直後から津波映像や避難所の様子など、被災された方々の様子が繰り返し放映される中、季節は卒業式や入学式の時期であったこもあり、生徒さん達の制服姿が映る場面が強く印象に残っています。折角買った新しい制服を流され、OBの方のお古をもらい、入学式に臨んだ新1年生。また、制服が流されたり使用出来ない状態になり体操服で授業を受ける生徒さん達の姿も深く印象に残っています。そして、それらの映像は、制服業界に携わるものにとっては、身を切られるように辛いものでした。

当社の関係では、被災地域に3つの販売会社様と多くの代理店様、また、数百の小売店様があり、それらのお店から制服を納入頂いていた学校様は500校近くにのぼり、そこに通学されていた児童生徒の皆さんの人数は、約15万人にも及びます。また、福島の原発事故による避難などで他校へ転出を余儀なくされ、それまでの制服が使えない生徒さん達を入れると、もっと膨大な人数となります。

「生徒さん達が早く元の状態に戻り、制服姿で元気に登校する姿を見たい」そのためにメーカーとしては何ができるのだろうかと震災勃発後、すぐに調査を開始しました。そしてそのことで見えてきたことは、流通網の寸断と学校の混乱の様子でした。このような状態下で我々の力だけでは、手元にある制服を持って現地に向かうことは不可能でした。

更に制服特有の事情として、即応性面からも問題があることも分りました。それは、学校制服がファッション性よりも毎日着るための機能性や耐久性を要求される衣服であり、また、学ぶ心構えや生徒としての自覚、更に仲間意識を促したり、他校との識別性も重要だということです。また、学校ごとの思いを反映した仕様、つまりオリジナルデザイン【学校別注】である場合が多く、他校の制服を簡単に転用することができないのです。

またもうひとつの問題として、学校制服は中学高校の場合、主に新1年生を対象にした衣服であるため、備蓄分も全在校生分が有るわけではありませんので、オンデマンド生産体制が進んでいる現在でも、今回のような大震災時に即応できるだけの生産は困難だということが分かりました。

今回は幸いにも学校制服を取り扱う流通の立ち直りが早く、また入学式や新学期などが遅くなったこともあり、業界の製販が一丸となって対応した結果、比較的早期の対応ができ始めていると思われます。ただし、まだまだこれからも予期せぬ混乱が続くと思われますので、できるだけスムーズな対応を心がけたていきたいと考えております。

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